梨がこの先生きのこるには

＜p＞装束や髪形に詳しい著者が存分に描き出す江戸の美の極致。

大名の側室の長男として生まれながら、運命の過酷さでさまざまに流転していく「京極明王丸」の物語。

正室に憚って伝手を辿り京都の装束屋、陰陽師の土御門家、比叡山に身を寄せることとなる「京の巻」、女装して大奥で活躍する「江戸の巻」、故郷丸亀に戻る旅「東海道の巻」の三部構成。

美しい挿画も著者の手によるものである。

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お金じゃ買えない価値がある、買えるものは、梨で。